診療日誌

10月8日(土)

本日からブログを始めます。先ずは私の自己紹介から。

生まれは1945年、酉年の11月。太平洋戦争終戦の年です。

和歌山県日高郡印南(いなみ)町の出身です。海まで徒歩で数分の海岸の町。「黒潮おどる南国紀州出身」と自己紹介するのが常でした。印南町には何も自慢するようなものはありませんが、鰹ブシ発祥の地と伝えられています。山あり、谷あり、川あり、海ありの田舎町ですが、観光するような処は何にもない退屈な町です。しかし魚は新鮮で帰省するのが楽しみでした。

印南の魚の話しをしましょう。

今の季節、私の大好きな魚は磯で釣った「アイ」という魚です。鯛のような形をして色はやや黒っぽい黄土色に近く、磯の香りがします。私には、「懐かしい味」の魚です。生きた魚には背びれに強力な毒があります。釣り上げてうっかり背びれに触れると、赤く腫れ上がってとても疼きます。

軽く塩をして一夜干しを焼いて食べますが、言葉で表現できないほどの美味しさです。焼き加減が大事です。ステーキのレアのように、やや生っぽい感じの焼き方が美味しいのです。

この魚は面白い魚です。酒粕を餌にして釣ります。酒粕も上等の酒粕でないと釣れません。高校時代までは父の伴をして磯によく釣りに行きましたが、父は上等の酒粕を購入しそれに特級酒を振りかけて餌にしていたのを思い出します。

酒好きの魚の故か酒の肴にするとお酒も一段と美味しくなります。秋の夜長アイの塩焼きを肴にして飲む酒は何物にも代え難い美味しさです。

アイは愛に通じます。アイを好んで食べたためか私もつい恋多き人間に育ったようです。では又ブログでお会いします。

中田敬吾

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