診療日誌

5月30日(木)

昨年京都で開催した日本東洋医学会学術総会は大盛会で成功裡に終わりましたが、それに集中するためにブログを書くのを休んでいました。それが大変長引いて今に至ってしまいました。

花もきれいに咲いていますし、そろそろ私も長い眠りから目を覚まして京都・大阪の報告をすることにしましょう。

ここしばらく晴天が続き、昼間は夏日の暑さで、早くも夏ばての心配をしなければいけなくなってきています。その暑さにも負けずに大勢の人が、大阪診療所のすぐ傍にあるバラ園に足を運んできています。大阪診療所はビルの五階にあり、窓から中之島のバラ園が眼下に見下ろせます。色とりどりのきれいなバラに誘われて私も強い日差しに耐えて昼休みにバラ園を散歩してきました。

紅、白、黄色、パールを連想さすピンク等々そして大きさも色々ありました。真っ白なバラも美しいと思いましたが、私は大きな真っ赤なバラが気に入りました。

浅田流漢方のテキストに、バラの花を原料にした「薔薇湯(しょうびとう)」と云う処方があります。

「薔薇花、桔梗、甘草、右三味これを含む。此の方は、大病の人、口瘡を発し、或いは口中糜爛して、薬食共に廃する者に用いて速効あり。」とテキストに記載されています。癌などの難病で身体が衰弱して口内炎が頻発して食事もとれないという場合に用いるようです。「これを含む。」とありますから、含嗽剤のように用いた薬のようです。一度機会があれば真っ赤なバラの花で薔薇湯を作って使ってみたいと思っています。

中田敬吾


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