診療日誌

6月12日(木)

漢方医学的な診察所見は西洋医学的な検査所見とは異なります。同じ物を表から見るか、裏から見るかの違いと思って下さい。例えばメロンは表から見ても裏から見てもメロンですし、人間は表から見ても裏から見ても同じ人間です。(ただ裏から見ると嫌なヤツはいるでしょうが・・・)。異常が発生した場合は表からも裏からも見る必要があるのです。そして同時に治療した方がよりよい結果が得られると思っています。

以下は西洋医学的には問題なかったけれど、漢方的には体に所見が認められ治療を行い功を奏した例です。

「原因不明の痛み・・・」で来院される方で、背中の痛みがあり、病院で超音波からCTまで全て検査したけれど異常がないと言われ、胃薬だけ処方され、最後に「検査しても問題はないので、もう精神的な物だから心療内科に行け」と言われたとのことで、来院されました。

確かに、「検査で異常はない=病気ではない」、と言うのが西洋医学的な思考でそれは正しいことです。しかし、漢方の場合は基本的に、漢方医学的な方法で診察して治療法や処方を考えて行きます。それが舌診(舌を診る)、脈診(脈の性状を診る)、腹診(お腹を押して抵抗や圧痛の有無を診る)などです。血液や超音波、CT検査などで所見がなくとも、漢方的な所見は存在します。それに対して治療を組み立てて行けば良いのです。

この方の場合も漢方的所見に基づき、処方を組み立て「今までの痛みが嘘の様に改善されてきた」とのことです。現在も継続治療中です。

基本的には西洋医学的検査で異常があればそれに対する治療を西洋医学的に行い、また漢方医学的な所見もあれば、同時にそれに対する治療も行えば良いと考えます。

さて、本日は前振りが長くなりましたが・・・・牡蛎が美味しい季節となりました。昔はカキにはポン酢をかけて食べてた記憶がありますが、今はレモンも絞ることなく、そのまま食べるのが美味しいと思う様になりました。年を取るにつけ、全般的に味付けは薄くなっている様に思います。

Takao Hosono, Tokyo

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