診療日誌

2月16日(火)

先日どちらかかの取材で、「眠りが悪いのは漢方としてはどう考えるのか?」と、前後に何も説明のない質問をメールでいただきました。端的に回答しようとすると「まずは気虚か気滞を考えると良いと思います」とお答えしました。

お会いしたこともない方から、メールで一、二行の質問に、他に回答のしようがありません。メールの向こうの方がどの程度知識があるか分かりませんし。

同じ質問でも、実際お会いしてお話できたら、「気が足りないか、気が回らない状況です。気とはエネルギーのようなものと考えてください。まぁ寝るにもエネルギーが必要ですから。大病の後に寝れないとか、年を取ると寝れないなどもエネルギー不足の状態と考えていいですよ。心配事があったり精神的に落ち着いてない状況で寝られないのは、気が回ってないから。だからそれぞれ治療法も違います。具体的には・・・・・・です。」

と、相手の表情や相づちの様子などから、どちらの方向に話しを進めれば良いのかがわかり、話す内容も自然と豊になります。いつも診察の時もこの様な感じで、患者さまには説明しているつもりです。

お会いしたこともなく、それまでメールのやりとりもない方に、簡潔に分かり易く誤解のないようにしかも短い文章にまとめて回答するのは、私には大変難しい作業です。

(編集者注:写真の猫は文章とは何の関係もありません)

Takao Hosono, Tokyo

東京診療所 細野孝郎 院長
筆者 細野孝郎 院長
医療法人 聖光園 細野診療所 東京診療所 責任者

昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医

川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、ランニング、フルマラソン(東京マラソン4回、2013年シカゴ)、自転車など。

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