診療日誌

10月4日(木)

血行障害やレイノー症状などで爪が欠けてネイルやマニキュアも出来ない、それどころか買い物してお金を出す時に手を出すのも恥ずかしい、爪先が直ぐに割れてギザギザでストッキングがすぐにダメになる、と言う方々がおられます。

通常ならば当帰四湯逆加三味(とうきしぎゃくとうかさんみ)などを使うと思うのですが、ある方の場合は腎虚(じんきょ)と瘀血(おけつ)の腹症(ふくしょう)が目立ったため、八味丸(はちみがん)と桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を合わせて処方しました。最初の3ヶ月ほどはあまり変化なかったのですが、その後は爪の中程がボコボコしていたのが平坦になり、最後は爪先が欠けなくなりついに綺麗にマニキュアが塗れるまで改善してきました。今年の冬に手指が紫色になる症状が改善してくれれば本物です。

さて、いつも家に帰るとお腹を空かせたネコが待ち構えています。ネコも定期的に爪を切らないと何かの時にこちらが痛くてしょうがありません。中には爪を切るのを嫌がる、じっとしていないネコも多いのですが、ウチのネコは大人しいものです。もちろん爪切り後のオヤツのために我慢しているのだと思いますが(笑)

話し戻りますが、爪が欠ける方やレイノー現象、指先の冷えなどで、当帰四湯逆加三味であまり効果の無い方は、より強い瘀血改善作用(血の巡りを改善する)のある処方を試してみるのも良いでしょう。但し、瘀血を強く改善する処方は体質によっては逆効果ですので御相談下さい。

Takao Hosono, Tokyo

東京診療所 細野孝郎 院長
筆者 細野孝郎 院長
医療法人 聖光園 細野診療所 東京診療所 責任者

昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医

川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、ランニング、フルマラソン(東京マラソン4回、2013年シカゴ)、自転車など。

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