聖光園細野診療所

番外編 メタボ三人2011年神戸マラソンへの道−1 | 細野孝郎/診療日誌・東京



ヘビーメタボ三人のフルマラソンへの挑戦 ー その1

今年の2月、京都で薬剤の在庫管理をしている職員Eの立派な体(170センチ、90キロ)を見て言いました。

「なんだ、その体は。ウチには健康に気を使う人がおみえになるんだ。もうちょっと痩せないと。10月に大阪マラソンがあるから、それに出られるくらいに絞ってみろ!」

と言われたE氏は、一念発起。「やるからには、大阪マラソン走りまっせ!」

当院は大阪に診療所もありますし、是非とも大阪マラソンには参加したかったのですが、E氏はあえなく抽選で落選。普通ならそこで終わると思うのですが、何を考えたのか、神戸マラソンにM氏とY氏を誘って三人で団体エントリーをしてしまいました。その結果、幸か不幸か見事に当選!!当たったからには、最大限の努力をして完走を目指すことになりました。

こうして、全く運動をしないメタボな人達のフルマラソン挑戦が始まりました。

当院からチーム聖光園としてエントリーしたのは以下の3名です。今年の2月頃の各人の身長、体重、BMIなどはこの通りです。

イニシャル 年齢 身長(cm) 体重(kg) BMI 性格(血液型)
E氏 50 170 90 31.1 努力家
几帳面(?)のB型
M氏 39 170 87 30.1 こつこつやるタイプ
二重人格のAB型
Y氏 45 160 55 21.5 お坊ちゃまタイプ
やっぱり次男AB型

 

私は、彼らのあまりの肥満具合に、さすがにこれはマズイのではと思い、練習前に循環器の病院にかかって、マラソンに出ても良いか診察を受けてこいと言いました。その結果、何とも不思議なことに全員が検診にもパス!!と言うことで神戸マラソンに向けて本格始動開始となりました。

マラソンの練習は単に走るだけではなく、ペースを決めた練習、短い距離を速く走る練習、徐々にペースを上げる練習などを組み合わせる必要があります。また体幹が強くないと、フォームが乱れてケガの原因になることもあります。これだけ太っているのですから、もちろん食事内容も変えなければなりません。

しかし、彼らにはそのような高度な練習は論外、走るどころか歩くことから始めなければなりません。

この表は、3人の7月からの月間走行距離(km)と現時点での体重です。走行歴はY氏が1年以上、E氏は本年の2月から、M氏は8月からとなります。

 

イニシャル 7月(km) 8月(km) 9月(km) 10月(km) 現在の体重(kg) BMI
E氏 250 240 190 250 73 25.2
M氏 0 70 170 190 79 27.3
Y氏 0 0 100 160 55 21.4

 

始めて半年前後のE氏、始めたばかりのM氏の月間走行距離は立派なものです。特にE氏の250キロは驚きです。体重も2月からは17キロ減と、大変な努力をしていることが伺えます。

歩くことから始めたE氏とM氏は練習プログラムを組んでもらったり、講習会に出向いたりと積極的に学びはじめました。現在では、既に30キロ走などを何度もこなして、距離を克服する練習をしていますし、既に持参する補給食の内容に関してまで考えているそうです。またこの両氏はハーフのレースもいくつか出て足慣らしをして、神戸に望むそうです。

この対極に存在するのがY氏。10月まで練習はほぼなし。それでもE氏の叱咤激励で、重い腰を上げて自己流で150キロ前後は走っているようですが、かなり練習不足な印象です。現時点で20キロ以上を走ったことないのも問題でしょう。

凡人にとって、マラソンは努力に応じて結果が出ます。才能ある人はたいして努力しなくともある程度までのタイムは出せます。しかし凡人にとっては練習あるのみですが、その努力が決して裏切られることのない正直なスポーツです。

さて、彼らは話し合って目標タイムを決めたそうです。

E氏:5時間30分

M氏:6時間30分(制限時間内完走)

Y氏:4時間15分!!

チームシャツ
チームシャツ作成中

 

どうなるのかは分かりませんが、見ているこちらが不安です!11月20日こうご期待・・・・・

Takao Hosono, Tokyo