聖光園細野診療所

番外編 メタボ三人2011年神戸マラソンへの道−2 | 細野孝郎/診療日誌・東京


ヘビーメタボ三人のフルマラソンへの挑戦 ー その2

実は、E氏が神戸マラソンの2週間前の11月3日に湘南国際マラソンに出場し、なんと見事に完走したのです。170センチ、73キロの体でネットタイム4時間50分程度でした。この結果はかなりの自信になったようです。

そもそも、42.195キロを走ること自体が大変です。自転車でも走れない人も多いと思います。自動車でも、都内ならば1時間では到着しない距離です。これをBMI25以上の人間が走るのですから、いかに大変か想像できると思います。

いよいよ、神戸マラソン前日。エキスポでゼッケンを受け取った後に、無邪気にお祭りを楽しむ三人。しかしここでトラブルが・・・。

Y氏は事前に何の用意もしていないことが判明、メタボ仲間達は付き合い宜しく、夜の三宮にY氏のレース中の補給食を探しに消えて行きました。

その頃、私は三宮でエキスポ会場に携帯電話を落としたことに気付き、大慌てで戻るはめに!

前夜

こうして各人体力を消耗しながら神戸マラソン前日の夜が慌ただしく過ぎて行きました(笑)

さて、レース当日。

私はAブロックという最前列のブロックからのスタートでしたが、メタボ三人はHやJの最後方ブロックからのスタートです。そして三人仲良く固まってスタートしました。

道中のことは、先を走っていた私には分かりませんので、詳しくは職員ブログにE氏が書いてくれるのを待ちましょう。以下に10キロ、中間地点、30キロ、40キロ、ゴールのネットタイムを表にしました。

スタート

イニシャル 10キロ 中間点 30キロ 40キロ ゴール
Y氏 0:57:06 2:02:54 3:12:57 4:28:23 4:43:18
E氏 1:04:36 2:18:36 3:18:25 4:28:22 4:43:19
M氏 1:09:45 2:40:07 4:06:10 5:52:43 6:16:34

 

後で聞いた話では、スタート直後にY氏が「ほな、先いくわ」と快調に飛ばして行かれたそうです。

しかし、レース経験がなく、練習も積んでいなかったY氏は、21キロより徐々にペースダウン。30キロ過ぎたあたりで完全に脚が止まり、給水所で立ち止まって苦しんでいたそうです。そこに、たまたまE氏が通りかかり、「お先に」と声をかけて行こうとしたところ、必死で追いすがってきて、その後は旅は道連れ状態となり、ほぼ同タイムでゴールしたそうです。

ケーキセット

一方、M氏は17キロで痛めていた足首の痛みが再発し、更に反対側の膝にまで痛みが波及し、走行不可能となりほぼ歩きの状態になりましたが、リタイヤすることなくゴールを目指して完走(完歩)してくれました。

さて、私がゴールしたのは12時54分。

ゴール後、入浴を済ませ、ホテル下の喫茶店でケーキを食べながら、インターネットで彼らの通過タイムをのんびり確認していると、13時57分にE氏とY氏がゴールしました。

そしてM氏がゴールしたのが二人から遅れること、さらに1時間半後の15時30分でした。

結果、E氏とM氏は努力のかいあって目標達成。

ケーキセット

一方、Y氏は練習をサボったのが祟ったのか、目標に遙かに及ばず残念ながら罰ゲームとなりました。罰ゲームの厳しさは写真中央のY氏の強張った表情からご想像下さい(笑)

もし彼らが最初から「こんな体で42キロも走れるわけない!」とか「走るのは苦手です」と自分達の可能性を否定していたのであれば、絶対にフルマラソン完走という結果は得られなかったでしょう。

ケーキセット

何事に関しても、まずは否定せずに始めることが大切だと、改めて彼ら三人に教えられた一日でした。

Takao Hosono, Tokyo