カンポーデトックス

便秘は諸悪の根源です

漢方治療を始めてみて、最初は良かったのだけれども最近はあまり変化がないとか、どうも効きが悪い・・・などという経験はありませんか?
月経不順、月経困難症、不妊症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性疾患、皮膚疾患、慢性疾患、漢方が得意とする分野は多岐にわたります。漢方治療を受けるうえで、全てに共通することですが、体のお掃除ができていないと、体は根本的に良くなりません。
言い換えれば、お掃除すれば体はもっともっと調子良くなる可能性を秘めているのです。
て、今回は体のカンポーデトックス・お掃除編です。この先、お手入れ編へと書いていく予定です。

デトックス(Detox) ー 漢方では何千年も昔から行われてきました

デトックス(Detox)と言う言葉は、既にご存知の方も多いかと思います。体の中に蓄積された毒素を排出させることです。基本的に毒素は溜めなければいいのですが、現代の生活環境(食生活・大気汚染などなど)ではなかなか難しいことです。毒素が溜まればいろいろと困ったこと(病気など)になるので、そこでこの毒素を排出しなければなりません。
ここでいう毒素とは、何も特別なものではありません。摂取しすぎた脂や化学調味料、外的な要因で体に入ってしまうダイオキシンのように体にとって良くないものなどのことです。
私達の体は、汗、尿、便、月経など、といろいろな方法で、体にとっての毒を排泄します。風邪の初期に葛根湯で汗をかかせて、病邪を体内から排出すると言うのは、もう何千年も前から漢方でおこなわれてきたデトックスの一つなのです。
今回は私が比較的良く用いる、便(便秘を解消する)や月経を調節(血の巡りを良くする)して体のお掃除をする方法をご説明したいと思います。

便秘解消、月経の状態を良くするなどは、デトックスの第一歩

「まずは体の掃除からやりましょう。3ヶ月位かけて体を掃除して、そこからまた薬を考えていきましょう。」
「ずいぶん良くなってきたけど、もう一歩ですね。一度お体の掃除をしませんか?それでまた今の処方に戻しましょう。」
アトピー性皮膚炎やアレルギーの方などに、よくお話しして、実践します。もちろん全ての方というわけではありません。この様なことが必要ない方も多くおられます。しかし、不妊症や月経困難症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の方々を数多く拝見していると、一度でも体の掃除をすると劇的に症状が改善することを何度も経験してきました。
このことに気付く以前は、この疾患にはこの系統の漢方、この疾患には・・・・と教科書的な処方選択を優先していました。これはケースバイ・ケースですので、体の掃除が必要なく教科書的な治療が良い場合もあります。
体のお掃除が必要となる方、そしてその効果を実感できる方の多くは上記疾患(月経に関する諸症状、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、ニキビなどの皮膚疾患、便秘など)を中心とした、閉経前後までの年代のに多いと思います。
部屋の改築をする場合、まずは不要なモノを捨てて片付けなければなりません。(私の部屋の散らかり具合はさておき・・・)体も同じです。体を変えるには、まずはお掃除した方がいいのです。もちろん、部屋に不要なモノを置いたままでも改築できます。それは体も同じです。しかし結果は、やはり不要なモノがない方が仕上がりも綺麗で、完成までの時間も早いでしょう。
体のお掃除ですから、月経での経血の出が良くなり、便の出もよくなります。ですから、月経に関する諸症状でお悩みの場合はお掃除で治療が完結してしまうことがあります。
これは血の通りが良くなるからです。女性の場合は血の巡りを良くすることが全ての治療の基本になります。面白いことにニキビ治療も体のお掃除で完結してしまったこともあります。おそらくこの様な方々に教科書的な治療から入っていれば、満足出来る結果は得られなかったことでしょう。
血の巡りを良くすることについては、汚れたパイプを例にすると、具体的にイメージできるのではないでしょうか?
汚れで詰まっているパイプに新しい水を流しても、出てくる水を飲むのはためらいを感じます。綺麗な水を流す前に、パイプの詰まりを綺麗に掃除します。
つまり血が滞って流れが悪い状態では、いくら血の質を良くしてあげてもダメです。流れが出来て、清潔な血管を流れてはじめて、綺麗な血が効果するのではないでしょうか?

体のお掃除とは、体内から不要なモノを積極的に排出したり血の巡りを良くすることです。それによって、思いがけない効果が得られます。特に月経に関する諸症状、不妊症、アレルギー疾患や皮膚疾患などに効果的です。

東京診療所 細野孝郎 院長
筆者 細野孝郎 (Takao Hosono) 院長 (東京診療所)
昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医
川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、ランニング、フルマラソン(東京マラソン4回、2013年シカゴ)、自転車など。

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