自然妊娠を漢方治療で目指しましょう!

あたりまえのことですが、基本的にはどなたも自然妊娠が第一希望でしょう。ただ何らかの理由で自然妊娠が出来ないために、人工や体外受精などにステップアップ治療となってしまうのです。
そこで、「自然妊娠が可能(検査等で異常がない)でかつ年齢的に余裕がある方」は早々にステップアップをするのではなくて、このようなご時世だからこそ自然妊娠を目指して頂きたいと思います。

あなたは階段の何段目?

漢方では「自然妊娠を目指す」=「妊娠する体を作る」ことです。例え自然妊娠のハードルをクリアー出来なくとも、やるからには人工や体外受精のハードルはクリアー出来る体を作らないといけません。
階段の10段目に自然妊娠、8段目に人工授精、5段目に体外受精の成功があると考えて下さい。
そこで問題になるのは、みなさんの体が現在どこにあるかです。1段目にいる人は10段目に至るまでには時間が必要でしょうが、5段目までには10段目に行くよりも早く到達するはずです。4段目あたりの人は、少しやると体外受精は成功しますし、もう少し根気よく頑張れば自然妊娠に至るでしょう。あるいは、8段目あたりにいて、人工も体外もやったことのない方もおられますが、この様な方は少しやれば自然妊娠できるはずです。

治療は計画的に

みなさんの体がどこにあるかの判断はとても難しいです。2段目くらいかなと思う人が半年で自然妊娠したことなど経験しました。また逆に、7〜8段目くらいかなと思っていてもなかなか妊娠に至らない例も経験しています。ですから治療をしながら診察を通して反応を診て、計画を立てる必要があります。
2011年の1〜3月までの間に、妊娠の報告を頂いた方は12名になります。そのうち自然妊娠は8名です。平均年齢が35.8歳、当院での治療期間は最長の方で14ヶ月、最短で2ヶ月、平均すると5.1ヶ月でした。昨年も振り返って見てみると、約半数の方が自然妊娠でした。
不妊治療で当院にみえる方は、今までにいろいろな治療をされても上手く行かず、「じゃあ最後に漢方でも・・・・」という方が多いです。その中でこの結果は少し出来すぎかもしれません。今後もデータを取って行くつもりです。

最後に

治療期間が長くなると自然妊娠は無理かなと思われるかもしれません。しかし漢方治療を始めると意外に自然妊娠するものです。
但し、年齢や体の状態などによっては、早く体外受精にステップアップした方が良い場合もありますので、時期を逃さないためにも注意が必要です。
しかし、いずれにせよ多くの方のご希望は、基本的には自然妊娠を目指すと言うことには変わりありません。またそこを目指しておけば「いざ体外受精」となった時にもスムーズにステップアップ出来るのです。

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東京診療所 細野孝郎 院長
筆者 細野孝郎 (Takao Hosono) 院長 (東京診療所)
昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医
川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、ランニング、フルマラソン(東京マラソン4回、2013年シカゴ)、自転車など。

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