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8月21日(火)

2018年8月21日 (火)

夏バテの話(2)

前回は夏には夏の食べ物があると書きましたが、漢方薬にも夏には夏の漢方があります。ただこう書くと冬にはダメなのか?と思う人もいるかも知れませんが、それはそうではありません。代表的な夏バテの処方に、清暑益気湯(せいしょえっきとう)があります。名前を見るだけでなんとなく暑気払いをしてくれそうな名前です。詳しく説明するととても複雑な話になりますので、簡単に説明致します。

これは補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と言う消化機能を改善して体にエネルギーを補う処方を基本としています。その補中益気湯に生脈散と言う体内からの過剰な水分漏出を止める作用のある処方の組み合わせからなります。つまり発汗過多による疲労を防止する効果があります。下に公式を書いておきます。

清暑益気湯=補中益気湯(−柴胡など)+生脈散

さて当院ではさらに水分代謝を改善し足の怠さを取るために木爪(もっか)、陳皮(ちんぴ)、檳榔子(びんろうし)、籠もった熱を下げる葛根(かっこん)、昇麻(しょうま)などの生薬を加えて、家方清暑益気湯(かほうせいしょえっきとう)、なぜか当院では略してB清(ビーセイ)と呼んでいるのですが、として処方しています。当院に長くおかかりの方は毎年夏になると「B清を下さい、あれは良く効くね」とおっしゃって下さいます。

私も大昔に何度か試したことがあります。みなさんが、あれは良い、良いとおっしゃるので何が良いのかを確認するためです。しかし残念ながら自分は効果を全く確認できませんでした。

最近ふとしたことから、自分より年長ランナーの患者さんもB清が良いと言っていたのを思い出し、何十年ぶりかにB清を試してみました。

今までは休日の朝に炎天下15kmや20kmを走ると昼からは体がだるくてねむくて、ソファーでうとうとしていたのですが、B清を飲んでからは嘘の様にあの気怠さがなくなり、調子良いので夜もさらに7〜8km走りに行けてしまいました。ちなみに7〜8㎞と中途半端なのは、あまり調子乗っていると怪我をするので、適当に切り上げたからです。おかげで7月は218km走れました(笑)さらには水分の吸収が良くなった感じと熱の籠もりでの頭痛が起きにくくなったのは実感しています。

清暑益気湯やB清は補剤と言って弱った体を補う処方です。体力が有り余った人は実感しにくいかも知れませんが、少し疲れた人は飲んでみれば実感出来るかと思います。

Takao Hosono, Tokyo

この記事を書いた医師
東京診療所 細野 孝郎

細野 孝郎(ほその たかお) 院長

医療法人 聖光園 細野診療所 東京診療所 責任者】

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昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医

川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、洗濯、料理、掃除、フルマラソン(サブフォー、シカゴ、ニューヨーク、ベルリン、フランクフルト、香港、東京、大阪、京都、神戸)など。
漢方では、体を整えることで、病気を治したり、また病気になりにくい体作りをします。体のことでお悩みの方はもちろん、現在は健康だと思われている方も、ビタミンを摂るように、自分に合った漢方をみつけて、健康で長く楽しい人生を送りましょう。

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