診療日誌

7月31日(火)

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)と言う処方があります。これはナイシトールの原型のような処方で、いわゆる肥満に関する諸症状や体質を改善し、高血圧、糖尿病、脳卒中などに効果があると言われています。

構成生薬を見ると、皮膚より病邪(病気の原因)を発散させる作用のある生薬や便を出す生薬などで構成されています。脳卒中などは病邪が体表に取り憑いて発症していると考えられていたので、その病邪を出してしまいたかったのでしょう。

また便を出す作用は身体の中に不要な物(便)を溜め込んでしまわないための物で、高血圧や糖尿病など病邪を過剰に体内に溜め込んでしまうタイプの方には適切な処方となります。

ところで、体表に病邪があると言えば脳卒中よりも皮膚疾患が思い浮かびます。実際に参考書や文献などには、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などの治療に用いて効果があると書かれていますが、私の頭の中では防風通聖散=肥満症の体質改善=肥満体格の高血圧・糖尿病・脳卒中などの処方、と言う図式があって、なかなか皮膚疾患の方に使う機会がありませんでした。きっかけは長期の慢性蕁麻疹で、処方を変えて改善したかと思うとまた再燃を繰り返す方に、何か良い処方はないかと悩み防風通聖散を投与したところ、今までにない良い状態を持続できるようになったことです。

思い付いた過程は少し複雑な経緯があり、細かい構成生薬の話になるので省略します。ともあれ予想以上の結果に気を良くして、今度は治療に苦労していたアトピーの方に投与したところ、こちらも結果が良好です!

残念ながら全員に合うわけではありません。いわゆる防風通聖散の証の体の人に合うわけです。そこの見極めが違うと逆効果になりますので、防風通聖散が気になる方はまずは専門の医師や薬剤師に相談して下さい。

さて、日比谷(シャンテ向かい)にも支店ができた添好運(ティムホーワン)、飲茶のお店なのですが、世界一安いミシュラン店とも言われています。ゴールデンウィークに行列覚悟で、職員を連れて行ったのですが、2時間以上待ちとのことであえなく撃沈。

この度機会があり、空いているティムホーワン(香港のオリンピア店)行くことができました。並ばずに食べられました(笑)。

これだけ頼んでも2人で169HKD(約2,400円)、少々食べ過ぎかも知れませんが。小籠包や肉饅も美味しかったのですが、一番気に入ったのは写真の料理です。鳳爪腓骨飯(なんと読むのか分かりません・・・・)とても美味しかったです。

オリンピアのショッピングセンター目指して行けば比較的簡単に辿り着くかと思います。日比谷のお店も空いてきたら行ってみたいと思っています。

Takao Hosono, Tokyo


東京診療所 細野孝郎 院長
筆者 細野孝郎 院長
医療法人 聖光園 細野診療所 東京診療所 責任者

昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医

川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、ランニング、フルマラソン(東京マラソン4回、2013年シカゴ)、自転車など。

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